永遠の課題でしょうか?大型ヤッコの混泳が未だに解決しない状態でここまで来ました。もう2ヶ月程で多くの魚が3年目に突入します。
幸い犠牲者やボロボロになる個体が出ていないのがせめてもの救いです。生息状況や生態を考えた場合、水槽での混泳自体がそもそも困難なのは容易に判断出来ます。そんなの無謀、所詮無理だと決めつけ諦めるのは簡単な事ですが、ではどうしたら出来るのか?を考え模索する事も大切な事かも知れません。
そもそも海水魚飼育自体が困難と言われていた時代もあった訳ですし...先入観や情報に惑わされる事なくこの課題に取り組んで行きたいと思います。ちなみにパッサーが混泳出来るようになるまでに1年近く掛かりました。普通ならとっくに手放しているのでは?(一時は手放す事も考えました...)
ニシキヤッコも太平洋産など飼育は無理、金の無駄などと言われますが、M氏のニシキ(太平洋産)はもう少しで1年になります。わが家の個体は来月で半年となります。もちろん多くのニシキを飼育して、やっとここまでこぎつけた訳ではありません。(M氏は2代目、当水槽は初代)これらも教科書的ではなく、それぞれが独自の飼育方法をとっております。過密飼育、大型ヤッコの混泳に関しても同じような事が言えると思いますし、飼育スキルがあれば出来ると思います。
現在タテキンが濾過槽で待機しております。これはクリスルスとのパワーバランス調整中だからです。この問題が解決すると現在のメンバーでの混泳はひとまず完成?となる予定です。(そんなに簡単ではないでしょうが...)
大型ヤッコの混泳を成功させる鍵はパワーバランスの見極めと調整にあります。(パワーバランスとして考えられる事は@個体サイズによる優劣、A先住魚の優位性、B魚種の違いによる相性、C個体の性格、D生体の状態などで決まります)
水槽サイズはもちろんですが、レイアウトも大切な問題です。ただし、これは魚の飼育自体、問題なくクリアできる飼育スキルが最低限求められます。多くのアクアリストはパワーバランスやストレスを見極められずに放置します。日々観察しこれを見極め調整する事が成功への鍵だと思います。
大型ヤッコを混泳させる場合、サイズの選定、魚種の選定、追加する順番など綿密な計画が必要です。しかしプラン通りに事が運ぶ場合は少なく、何らかのトラブル、アクシデントが必ず付き纏います。これらを想定して隔離水槽なり、仕切りを準備する必要性が出て来ます。
成長過程に於いて新たな問題も勃発します。(苦笑い)突然、一方的な攻撃が始まる事もあるでしょう。こんな時は強者を一旦隔離する事によって鎮静化させ、数日後には何事もなかったかのように混泳が可能になったりします。
いずれにしても、観察力を養う事これに他なりません。魚個々の状態を把握出来ることが、適切な対処につながります。些細な変化も見落とさない見極めが出来るか、そうでないかが混泳成否の分かれ目になると私は思います。
ストレスによる拒食が心配ならばそうなる前にしかるべき対処をする事です。このような場合の対処、見極めが適切に行えますか?とても難しい判断になりますし、
高いスキルが求められるのは言うまでもありません。ただし、こんな事は飼育書には書かれておりません。
それと合わせて過密水槽は細菌性の疾病も出やすいので、水質管理には細心の注意が必要です。定期的なろ材の管理、余裕をもった水換えなどは欠かす事が出来ません。これら全てをクリアできた時に初めて大型ヤッコが乱舞する水槽が満喫?出来るのではないでしょうか?偉そうな事を言いながら、わが家は未だ満喫できておりませんが...(苦笑い)
(数日前の混泳状況です。画像には写っていませんが、他にアズファーとブルーAなどがおります。ホンソメが9〜10センチほどです) |